ある女子高生からの手紙

 

先日は、すばらしい演劇を見せていただき、ありがとうございました。

 私は今、高校1年生ですが、正直言って劇にそれほど興味があるわけじゃなく、まして、戦争中の特攻隊の話だと先生がいうので、たぶん寝てしまうなあと思っていました。

 だけど、いざ劇が始まると、私は寝るどころか、舞台にクギヅケになり、くい入るようにみていました。言葉や文字ではうまく表すことができないけれど、すごく・・・なんていうか『ん〜』・・・とても感動しました。

 はじめは、しっかり者でおせかいやきのアニキと、頼りないけど優しくてかわいい金太2人のセリフやギャグに大笑いで、最後は周りの人も私も大泣きで終わる・・・すごく物語の話が、かわいくて、なのにすごく大切な事もたくさんあって・・・もう・・・とてもステキ。

戦争の話だけど、戦争がどーした、こーした、だけじゃなくて、そこに生きている彼ら自身に、とても魅力がありました。

劇団のみなさん1人1人が一生懸命、劇に取り組む姿を見て、とてもおどろきました。

すごく、生きることと、死ぬということを生々しく感じました。どれだけ、今の自分たちが楽というか、いい時代に生まれたんだろうとほんとうに思いました。でも、劇の中のセリフで『今の時代って、平和だけど、ほんとうは平和じゃないかもしれない。』という言葉が私の小さな心の中に残っています。自分に与えられた命、もうちょっと大事に育ててみようかなーと、おおげさにじゃなく、ちょっぴり、ほんのちょっぴり思いました。

 劇団のみなさんの劇は、とてもすばらしかったです。この『The Winds of GOD』という演劇をもっともっと多くの人たちに見せてあげてください。あう機会があったら、私にも、またすばらしい劇をみせてください。

 劇団青芸のみなさん、これからもがんばって下さい。

 

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